1. ホーム
  2. お知らせ
  3. 令和3年度「新任職員研修」を実施しました

令和3年度「新任職員研修」を実施しました

  4月21日~4月22日の2日間にわたり、令和3年度採用職員を対象とした「新任職員研修」を実施しました。

~~研修1日目~~

【古田局長からの挨拶】

「自分が利用者を見ているだけではなく、自分も利用者から見られているという意識を持ちましょう」

「一緒にいるだけで安心して穏やかな気持ちになれる支援員になってほしい」

 

 

【佐々木理事長講話】

[仕事をする]とは何か、についてお話がありました。

 

 

●単なるマニュアルをこなすだけの”操作”で終わらせないこと。

~何故そうなったのか。どうして、これが作られたのか。どんなふうに作ったのか…常に考えることで、応用が利くようになります。

●漫然とせずテーマを見つけて取り組むこと。

~「今月は、この知識を身に付けよう」「この仕事は□月までに終わらせよう」等、目的や目標定めながら過ごすことで日々の質が変わってきます。

 

    その後は、事業団規則や福利厚生、ストレスチェック制度などの事業団の取り組みやシステムについての研修を受け、一日目の最後は

【事業団について騙ろう~事業団カフェ~】と題し、同期との親睦を深める時間を設けました。


     まずは、グループ分けをするために「喋らずに近くにいる人とコミュニケーションを取りながら誕生日順に並びましょう」というゲーム。

 「始めてください」の声に、誰も躊躇することなく全員身振り手振りで相手に伝えています。あっという間に正確に並ぶことができました。

  今度はグループ内でお互いのことを伝えあった後、”自己紹介”ならぬ”他己紹介”をしてもらいました。今年度はほぼ全員が高校・大学の新卒者ですが、「プレゼン経験があるの!?」と思わせるほど、皆さん堂々たる発表。

 

 

 

    様々なゲームを通してお互いを知った後は、今年度より事業団での新たな取り組みとして導入した【メンター制度】についての説明し、メンターとなる職員との顔合わせをしました。

  💡メンター制度…直接の上司とは別の職員(メンター)が

   相談役となり、メンタル面を中心に仕事上の不安解消を

   しながら人材の育成に努める取り組みのこと💡

  現場では各OJT職員を中心に指導を受けますが、同じ現場だからこそ言えないこと、第三者の目線で聞きたいこと…ってありますよね。

    そんなときは、抱え込まず、メンターにご連絡ください。

    緊張した面持ちで開始した研修1日目でしたが、後半は積極的な新任職員の皆さんのお陰でとても明るく和やかな雰囲気で終了となりました。

 

~~研修2日目~~

    この日は専門知識を深めるための講義を2つ聴講しました。

【「障害者にとっての豊かな生活-我々が目指すべき好ましい支援とは-」秋田大学教育文化学部 准教授 鈴木 徹氏】

    主に、知的障がいと自閉症スペクトラム障害について教えて頂きました。

 

「障がいがあるから出来ないと決めつけず、”支援があれば出来る”と考えてみましょう」

「重度の障がい者で言葉を話せなくても、意思が無いわけではありません。感性や感じる気持ちは同じようにあります」

「支援方法を職員間で統一したとしても、利用者自身の見方・捉え方は統一せず、常に多角的に情報共有をし続けましょう」

    鈴木先生の分かりやすく説得力のある講義に皆感銘を受け、後に回収したアンケートには「これらの言葉を忘れずに業務にあたりたい」という意欲的な言葉が多数見受けられました。

 

【「手話を使って自己紹介~手話体験~」秋田県聴覚障害者センター 佐藤菜摘氏 岡﨑真理子通訳士】

    2つ目は、事業団施設の一つである聴覚障害者センターから、実際に聴覚に障がいのある佐藤氏が講義を行いました。内容は同じく聴覚障害者支援センター職員の岡崎通訳士が通訳します。

 慣れない手話に、みんな緊張しながら(恥ずかしがりながら?)、最初は、「昨日までの元気はどこへ…?」というくらい新任職員たちは静かでしたが…

手話で「初めまして」 手話で「拍手~」

 最後は全員が「初めまして。私の名前は○○です。よろしくお願いいたします。あなたの名前は何ですか。」という手話を習得し、発表できるようになりました。のみ込みが早い!!

【施設見学、点字体験学習】

  ラストは、秋田市土崎にある事業団施設である秋田県点字図書館へ行き、実際に現場を見学へ。

 初めに、視覚に障がいのある佐々木達夫氏より貴重な体験談をお聴きしました。約20年前にご病気により失明されましたが、小説が朗読されたCDを点字図書館から借りるなどして娯楽を得られたことで、大変助かったと仰ってくださいました。

盲導犬も一緒に。                                                    点字作成中!細かな作業に一点入魂 👿 

 

                        

 2日間の研修は以上で終わり、また翌日からは各自配属された施設での業務に入ります。

忙しい毎日の中で大変なこともあるかと思いますが、この研修で築いた仲間との繋がりを糧に、お互いを高め合いながら成長してくれることを願っています。