4.今月のオススメ図書 夏になるとなぜかTVなどで怖い話しの特集があったり、ホラー映画が公開されたりと怪談話が日本の夏の風物詩になっています。数多くある作品の中から5タイトルご紹介します。 番号でお申込みいただいても大丈夫です。 1.吹上奇譚 第1話 吉本ばなな著 6:15 その街では、死者も生き返る。現実を夢で知る「夢見」。そして屍人を自在に動かす「屍人使い」。2つの能力を私は持っている…。吉本ばななが描いた長編哲学ホラー小説。吹上奇譚第2・第3話まで完成しています。 2.深泥丘奇談 綾辻行人著 6:45 体調に不安を覚えて検査入院した語り手の奇怪な目撃談「顔」、散策の途中で遭遇したローカル線の妖しい記憶をめぐる「丘の向こう」…。京都を舞台に、せめぎあう日常と超常、くりかえす怪異と忘却を描く怪談絵巻。全9話収録。 ※深泥丘奇談続・続々も完成しています。 3.夢十夜・草枕 夏目漱石著 7:50 「山路を登りながらこう考えた。智に働けば角が立つ─」有名な冒頭の一節を御存知の方も多いでしょう。人情を超越した非人情な生き方を求めて旅に出た画家の主人公。その口を借りて漱石自身の芸術論が展開される。近代文明への批評も交えながら、主人公の生き方のみならず小説「草枕」自身が非人情世界を具現しようと試みているのです。 4夜市 恒川光太郎著 秋点図製作 5:23 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に弟を売った罪悪感に苛まれていて…。 5.私の家では何も起こらない 恩田陸著 4:07 この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする…。小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。