4.今月のオススメ図書 すでにご利用された方も多いかと思いますが、 今月は千野隆司氏の著書を紹介します。 番号でお申込みできます。 @神楽坂化粧暦 夕霧の女 「この時代小説がすごい」シリーズ 内容 「金の切れ目が縁の切れ目」とばかり、武家の若妻・登世は理不尽にも離縁されてしまった。途方に暮れる登世は、神楽坂の岡場所の娼家・夕霞《ゆうがすみ》楼の下働きとして雇われる。境遇の変わりようを嘆く登世だったが、より哀しい立場の女郎衆を目の当たりにし、登世の感性が磨いた化粧の技で、彼女たちの力になりたいと思う。登世は傾きかけた娼家を再生するために、新たな一歩を踏み出すのだった。 A髪結おれん 内容 女の髪は、心の内側を現す─著者渾身の感動作!神田小柳町の裏店で暮らす、廻り髪結の姉・お松と、妹・おれん。おれんは両替屋で手代となったばかりの弥吉から所帯を持とうと告げられ、哀しい恋の過去を持つお松も錺職人《かざりしょくにん》の蔦次《たつじ》と良い関係となり、姉妹の家は幸せにあふれていた。だがある日、店の金を奪われそうになった弥吉が誤ってやくざ者を殺してしまい、無情にも遠島を申しつけられてしまう。哀しみに暮れながらも帰りを待つと誓ったおれんだが、なぜか姉妹にあやしい影がつきまとい始める。江戸の片隅、健気に生きる髪結い姉妹の波瀾万丈な恋模様を描く人情時代小説。 Bへっつい河岸恩情番屋 1 夏初月《なつはづき》の雨 内容 能勢《のせ》伝七郎は、江戸城内で奥と表御祐筆《おもてごゆうひつ》を務めた家禄二百五十石の小旗本《こはたもと》。出仕していた城内においては人間関係に辟易し、屋敷内では家人から疎外されて身の置き所がなかった。惑う四十四歳である。一切を打ち捨てて、そろそろ隠居したいと思っていた折、町名主を務める幼馴染みから自身番の書役を探しているという話を聞いた伝七郎は、家督を倅・伝之助に譲り、侍身分を隠し、神道無念流小太刀懐剣の手練《てれん》の腕を封印して、日本橋難波町の書役を務めることになる。市井でのんびり暮らせると思っていた伝七郎だったが、自身番には町の厄介事や様々な事件が次々に持ち込まれてきて…。恩情番屋で繰り広げられる人情捕り物帳。 Cへっつい河岸恩情番屋 2 鬼灯《ほおずき》のにおい 内容 日本橋難波町の自身番屋の“書役”になった能勢伝七郎は、雑事諸々の人集めから、夫婦喧嘩の宥め役まで押し付けられることに。そんな折、共に自身番屋に詰める大家の五郎兵衛が、倅の不始末を騙った詐欺に巻き込まれ…。 D雇われ師範・豊之助 1 借金道場 内容 中西道場免許皆伝である豊之助は、師の忠兵衛から本所の来栖《くるす》道場立て直しを命じられる。ところが道場主は家賃を滞納し、借金をつくって夜逃げしていた。借金取りの老婆の手伝いをしながら、道場再建を目指す豊之助だが…。人情あり、捕り物あり、剣戟あり!書き下ろし時代小説第一弾! E雇われ師範・豊之助 2 ぬか喜び 内容 北町奉行・永田備前守正直の三男坊である豊之助が引き受けたボロ道場に、大挙して弟子入り志願の町人が押しかけた。首を捻りながらも喜ぶ豊之助だったが…。人情あり、捕り物あり、剣戟あり!書き下ろし時代小説第二弾! F雇われ師範・豊之助 3 瓢箪から駒 内容 幾人もの侍に襲われていた若侍を助けた豊之助。若侍は帰る家がないと、豊之助のボロ道場に身を寄せる。ところが、この若侍を巡り、水面下で大騒動が起こっていた。書き下ろし時代小説第三弾! G雇われ師範・豊之助 4 家宝の鈍刀《なまくら》 内容 刺殺された材木屋の番頭の腹に刺さっていた脇差は、豊之助の弟弟子のものだった。同心の探索に手を貸しながらも、無実を祈る豊之助だったが…。書き下ろし長編時代小説第四弾! H雇われ師範・豊之助 5 泣き虫大将 内容 多くの人、家屋の被害を招いた神田上水白堀決壊は人災だったのか!?決壊当夜、不審な人影の目撃情報を得た普請奉行に頼まれ探索をはじめた豊之助は、驚くべき真相へ行きついた! I雇われ師範・豊之助 6 鬼婆《おにばば》の魂胆 内容 仇討ちの父子を道場に居候させた豊之助。おんぼろ道場は新弟子も増え、ますます手狭になってきた。調べを進めるにつれ、仇はどうやら江戸を騒がす火付け強盗の頭らしいとわかってきたのだが…。シリーズ第六弾 J出世侍 1 内容 上州の水?百姓の家に生まれた藤吉は、下男奉公先で米作りや馬の世話、雑用など何でもこなす毎日を送っていた。そんな彼には、いつか農民の身分から脱し、侍になるという大それた夢があった。生まれ持った運と知恵を味方に、藤吉は立派な武士へと出世できるのか!?身分の壁にぶつかりながらも、孤軍奮闘する若者の成長を描いた、痛快時代小説。 K出世侍 2 出る杭は打たれ強い 内容 百姓から憧れの武士へと出世した藤吉に、中小姓として俸禄と姓が与えられた。ある日、奉公先である永穂《ながほ》家の家宝が盗まれる。探索を命じられた藤吉は、上役の辻村覚助《かくすけ》から意地の悪い妨害を受け、唯一の手掛かりを失う。また追い討ちを掛ける様に嫌味な上役が新たに現れ、藤吉は窮地に立たされる事に。出世の道に暗雲垂れ込める、逆境の第二弾。 L出世侍 3 昨日の敵は今日も敵 内容 大身旗本への奉公替えで更なる出世を果たした川端藤吉。俸禄も上がり、前途洋々かと思われた。しかし奉公先である小出家では、百姓上がりの藤吉の事を良く思わない者ばかり。世話をする事になった馬への嫌がらせを受け、それが原因で若殿に怪我をさせてしまう。突として窮地に立たされる藤吉に、一筋の光明は差すのか? 堅忍不抜《けんにんふばつ》のシリーズ第三弾。 M出世侍 4 正直者が損をする 内容 旗本の小出家で、上役の悪辣な妨害にも負けず職務と武芸に励む川端藤吉。真っ直ぐなその姿に当主の信頼も厚く、頭角を現していく。ある日、新御番衆《しんごばんしゅう》の旗本、香坂平内から婿入りの誘いが掛かる。香坂家は将軍御目見の地位にあり、藤吉には更なる出世となるのだが、平内の娘の楓は、重い病で明日をもしれぬ命だった─。悲痛のシリーズ第四弾。 N出世侍 5 雨垂れ石を穿つ 内容 将軍御目見の旗本・香坂家へ婿入りし、新御番衆として、江戸城へ出仕する身分となった藤吉。ある日、徳川家斉の増上寺参拝に同行したその帰路で、将軍の駕籠を襲う狂馬が現れた。藤吉はその場を収める活躍をみせるのだが─。狂馬に将軍の駕籠を襲わせたのは何者か?農民から武士へと出世を果した藤吉の真価が問われる、シリーズ最終巻。 そのほかの人気シリーズ 「入り婿侍商い帖」シリーズ 全15巻 「おれは一万石」シリーズ 全18巻 未完 「長谷川平蔵人足寄せ場 平之助事件帖 全3巻 ご希望の方は貸出しにお問合せ下さい。