4.今月のオススメ図書 全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2021年本屋大賞が発表されました。「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含みます)で働く書店員の投票で決定するものです。過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。 2021年本屋大賞の受賞作 (リクエストは番号で受け付けます。) 大賞 @ 52ヘルツのクジラたち 町田《まちだ》その子著 あらすじ 52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。自分の人生を家族に搾取されてきた女性と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる。 2位 Aお探し物は図書室まで 青山美智子著 あらすじ お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。 3位 A 犬がいた季節 伊吹有喜《いぶきゆき》著 あらすじ ある日、高校に迷い込んだ子犬。生徒と学校生活を送ってゆくなかで、その瞳に映ったものとは―。12年間高校で暮らした犬、コーシローが触れた18歳の想い―。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡(しゅんじゅん)や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。 4位 B 逆ソクラテス 伊坂幸太郎《いさかこうたろう》著 あらすじ 敵は、先入観。世界をひっくり返せ!小学生の視点で描かれる無上の短編全5編。逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!第33回柴田錬三郎賞受賞作。 5位 C 自転しながら公転する 山本文緒《やまもとふみお》著 (現在製作中。6月完成予定。) あらすじ 東京で働いていた32歳の都(みやこ)は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始める…。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。 6位 D 八月の銀の雪 伊与原新《いよはらしん》著 あらすじ 耳を澄ませていよう。地球の奥底で、大切な何かが静かに降り積もる音に─。不愛想で手際が悪い。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた真の姿とは(「八月の銀の雪」)。 7位 E 滅びの前のシャングリラ 凪良《なぎら》ゆう著 あらすじ[ 「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」学校でいじめを受ける友樹《ゆうき》、人を殺したヤクザの信士《しんじ》、恋人から逃げ出した静香。荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味をいまわのきわまでに見つけられるのか。 8位 Gオルタネート 加藤シゲアキ著 あらすじ 高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。“あの頃”のきらめき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。 9位 H推《お》し、燃ゆ 宇佐見りん著 あらすじ 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸《まさき》を“解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し─。第164回芥川賞受賞。21歳、圧巻の第二作。 10位 Iこの本を盗む者は 深緑野分《ふかみどりのわき》著 あらすじ 書物の蒐集家《しゅうしゅうか》曾祖父に持つ高校生の深冬《みふゆ》。ある日、蔵書が盗まれ、残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”─。本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。