3・今月のオススメ図書 先月号の西木正明氏のオススメ図書にたくさんのリクエストを頂き、ありがとうございます。  今月は、私の愛すべき秋田出身の女性作家、内館牧子氏の著書を、最近の著書から8点紹介します。 内館牧子 1948年秋田県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。三菱重工に入社後、13年半のOL生活を経て、88年に脚本家デビュー。テレビドラマの脚本に「毛利元就」「ひらり」「私の青空」「昔の男」「白虎隊」「塀の中の中学校」など多数。93年橋田賞大賞、2011年モンテカルロ・テレビ祭で最優秀作品賞など三冠を受賞。大の好角家としても知られ、00年9月より女性初の横綱審議委員に就任し、10年1月任期満了により同委員退任。06年東北大学大学院文学研究科で、論文「大相撲の宗教学的考察・土俵という聖域」で修士号取得。05年より同大学相撲部監督に就任し、現在総監督。 リクエストは番号でも受け付けます。 紹介する図書はデイジー図書です。 @女盛りは不満盛り(2020年) 罵詈雑言をミュージカル調に歌う国会議員、相手の出身地を「ド田舎」と見下すモラハラ男…。現代にはびこる勘違いだらけの“困った大人”を本気で怒る、厳しくも優しい痛快エッセイ集。『週刊朝日』連載を改題して文庫化。 A大相撲の不思議(2018年) なぜ女性が土俵にあがってはいけないのか? 左手で手刀を切ってはいけないワケとは? 女性初の横綱審議委員を務めた著者が、相撲史をベースに、大相撲の面白さや不思議さを紹介する。月刊『潮』連載を加筆・修正して新書化。 B男の無作法(2018年) ごく普通に取った行動が、他人を不愉快な気持ちにさせることがある。著者の経験や、多くの男女から聞き集めた不作法譚をもとに、知らないと致命傷になる男性ならではの不作法の数々を紹介する。 ?女の無作法(2018年) 不作法の多くは本人が無自覚である。著者の失敗や経験、多くの男女から聞き集めた話をもとに、人生で損をしない為にも気づいておきたい女性ならではの不作法の数々を紹介する。 Dすぐ死ぬんだから(2018年) 美しさや若さを保つ努力を怠らない78歳の忍ハナ。息子の嫁が自分に手をかけず貧乏くさい、ということだけが不満の幸せな老後を送っていたが、夫が倒れたことから思いがけない裏を知り…。『小説現代』連載を加筆し単行本化。 E女盛りは腹立ち盛り(2017年) 時の首相に資質がないと怒りつつ、何でも「様」を付けたがる過剰な日本語使いに苦言を呈す。真剣に〈怒る〉ことを避けてしまった大人たちへ、その怠慢と責任を問う直球勝負の痛快エッセイ。『週刊朝日』連載を改題し文庫化。 Fきれいの手口 秋田美人と京美人の「美薬」  (2015年) 本当に“使える”、美の質を上げる極上のメソッド−。美人県両横綱の秋田美人と京美人から、女性が美しくなる要因を探る。『パンプキン』掲載を改題し、加筆修正。 G終わった人(2015年)  仕事一筋だった田代壮介は定年を迎えて途方に暮れた。「まだ俺は成仏していない」と職探しをするが…。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか? 以上、内館牧子特集でした。 ご希望の作家や内容がありましたら、貸出しまでお願いします。