8.おらがたあきてん おらがたかしだし 田中 利用者の皆様はご理解していただいていると思いますが、当館のご利用していただける貸出し件数は5タイトルまで、貸出し期間は郵送期間を除く15日間です。 貸出し件数が5タイトルというのは、デイジー図書であればCDが5枚、5タイトルということです。 一回に貸出しできる枚数は最大5枚で、ご利用者のお手元にあって楽しんでいただける枚数という事です。 返却がないまま、本日5枚、次の日も5枚借りることが出来るというわけではないことをご了承ください。 また次から次へと途切れなく送ってください。というリクエストをくださるご利用者もおられます。極力ご希望に添えるべくがんばっておりますが、直接電話やメールでリクエストして下さる方が優先です。 そのため発送が遅れることがありますのでこの点もご理解いただきたいと思います。 ご希望の図書の内容などによっては枚数などのご相談に応じます。また長期休館の場合もご希望に応じることもあります。 私の父は5年前に他界しております。母もその一年前に亡くなりました。 父は亡くなる半年前から入院生活を送っていて、私は毎日のように仕事帰りに病室を訪れていました。父はユーモアがある人で、いつも冗談を言っては周りを和ませてくれる人でした。 病室を訪れると、まず、質問します。特にボケの症状があったわけではありませんでしたが、90歳を超していたのでゲーム感覚で様子を見ながら話します。 私は三人姉妹で、末っ子三女です。 私「私は誰でしょう?」 父「あなたは、けい子さん(長女)です。」 私「ブブー、違います。私はまり子さん(次女)です。」 父「ブブー、違います。あなたは和香子(私・三女)です。おまえ、ボケたんじゃないのか?」 私「口の減らないじい様だねぇ。」 父「お前に言われたくない。」 と、まあいつもこんな具合でした。 またある日は、 私「私は、フミさん(亡くなった母)ですよ。」 父「違うぞ!フミはもっともっといいおなごだったぞ!」 私「なんですとー!」 毎度、口では太刀打ちできません。でも楽しい思い出です。 その父が、ある日、長女と次女に会いたいと切実に訴えるので久方ぶりに姉たちが遠方から揃って、会いに来てくれました。 楽しそうに元気におしゃべりしていたのに、父はその夜亡くなりました。