3.今月のオススメ図書 秋田県点字図書館 製作・所蔵デイジー図書 2020年(2020年1月から12月)の貸出しベスト10タイトル @ 慈雨《じう》 柚月裕子《ゆづきゆうこ》著 内容 16年前の幼女殺害と酷似した事件が発生。かつて刑事として捜査にあたった神場は、退職した身で現在の事件を追い始める。消せない罪悪感を抱えながら…。元警察官の魂の彷徨《ほうこう》を描く。 A 逃げた名画 顔のない刑事《デカ》・密捜行《みっそうこう》 太田蘭三 著 内容 白昼の東京駅新幹線ホームでマシンガンが乱射され4人が死傷した。被害者は暴力団組員と舞台女優伊衆院《いじゅういん》朋子。だが、この事件はさらなる殺人への布石だった…。特捜刑事・香月《かづき》は単独捜査を開始、朋子の兄で画商の寛治が、フランス名画と共に失踪している事実を掴んだ…。人気シリーズ第7弾。 B えんま様の忙しい49日間《よんじゅうくにちかん》 霜月りつ 著 内容 青年・炎真《えんま》の正体は休暇をとって現世へやってきた地獄の大王閻魔様。だらだら過ごしたいのに、成仏できない霊を見かけて説教し、犯罪を見逃せず生者を成敗してしまう。大家の地蔵菩薩からも霊がらみの案件を押しつけられ…。(シリーズとして3巻まであります。3巻とも当館が製作、完成しておりますので、貸出しできます。) C 昼行灯《ひるあんどん》 布引左内《ぬのびきさない》影御用 和久田《わくだ》正明 著 内容 美人の妻と賢い長男に恵まれた、間抜けた馬面《うまづら》の同心・布引左内。世間では「昼行灯」で通る四十男だが、法で裁けぬ悪人を斬る影の本性があった。ある時、左内たちに御金蔵破りをした「大鴉《おおがらす》の弥蔵《やぞう》」の探索が命じられ…。(布引左内影御用シリーズとして3巻まであります。1・昼行灯、2・人でなしの恋、3・昼行燈《ひるあんどん》阿蘭陀女《おらんだおんな》 いづれも貸出しできます。) D 跡とり娘 小間もの丸藤看板姉妹 宮本紀子 著 内容 紅やおしろいなどを扱う日本橋の小間物商「丸藤」に、病弱だった姉の里久が戻って来た。里久は底抜けの前向きさで、閑古鳥が鳴き始めていた店を少しずつ変えていき…。おてんばな姉と小町娘の妹、看板姉妹の物語。(小間もの丸藤看板姉妹シリーズ、3巻まであります。シリーズ3は製作中で貸出しはお待ちください。) E 11文字の殺人 東野圭吾 著 内容 あたしの恋人・川津雅之が殺された。最近、川津は狙われていると怯えていた。そして、川津が大切に持っていた資料が何者かに盗まれた。 F 黄金の屋形船大 仕掛け悪党狩り 2 沖田正午 著 内容 五万両の屋形船が爆発。超大富豪の新内流《しんないなが》しが、仕掛け花火で悪を晒す。気風《きっぷ》で生きる新内流しは、実は金の唸る「萬店屋《まんてんや》」の主。老中をも動かすこの粋男《いきおとこ》が、死んだ娘や花火師に代わり、極悪人を江戸の空に晒す!花火大会の夜、新内流しの弁天太夫こと鉄五郎は、相方の松千代と家路の途中、心中の片割れとされる若い娘の死に出逢う。(大仕掛け悪党狩りシリーズは3巻あります。2と3は当館が製作、貸出しできますが、1が他館製作中ですが完成しておりません。) G さくらい動物病院の不思議な獣医さん 2 竹村優希 著 内容 小学校でパンダうさぎを飼い始めるが、そのうちの1匹が、毎朝何かに怯えているという。さくらい動物病院の院長・亜希が、うさぎ小屋に泊まり込んで原因を探ると…。不思議な力を持つ獣医と動物たちのほっこりストーリー。(シリーズとして、5巻まであります。ただし、4巻と5巻は製作中です。今少しお待ちください。) H 富士山麓悪女の森 顔のない刑事《デカ》・潜伏捜査 太田蘭三 著 内容 奥多摩の山荘で発見された美術商鳥居忠直の刺殺体。鳥居は詐欺師の春原から時下二億円の仏像を預かったまま失踪中だった。特捜刑事香月功と美貌の相棒志賀今日子は極秘捜査を開始するが直後、奥多摩湖に女性の全裸死体が浮かびさらに富士山麓で連続殺人が。 I 花紋《かもん》 山崎豊子 著 内容 大地主の総領娘であった歌人御室《おむろ》みやじが宿命の恋にすべてを賭け、自らの生を世間から葬り去った。激しい情熱と苦悶に満ちた彼女の半生を描いた長編。(2005年に完成貸出しして以来、毎年貸出しベストに入ります。今までに490件貸出しされています。) 以上、秋田県点字図書館が2020年に貸し出したデイジー図書のベスト10でした。 今後のリクエストの参考にしてください。 このつづきは来月に紹介する予定です。 次に、最近、田中が勝手に気になる新刊図書を紹介します 〇ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾著 出版年月2020年11月 内容 新型コロナウイルス感染症により客を呼ぶ計画が頓挫した寂れた町で殺人事件が発生。そこへ現れた黒い魔術師が、知恵と仕掛けを駆使し犯人と警察に挑む。 点字版、デイジー版があります。 〇誘拐ファミリー 新堂冬樹著 出版年月2020年11月 内容 70年間逮捕なしで犯罪者の誘拐を続けてきた一家。だが長男と次男が一家の主導権を巡り、衝突を繰り返すように。見かねた父は、二人に課題を出した。 デイジー版があります。 〇赤い砂 伊岡瞬著 出版年月2020年11月 内容 男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤、電車の運転士らも自殺する。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届き…。自殺はなぜ連連鎖するのか? 感染症×警察小説。 〇新・居眠り磐音シリーズ 佐伯泰英 著 @ 新・居眠り磐音1 初午祝言《はつうましゅうげん》 内容 磐音とその仲間たちの在りし日を描いたファン垂涎の書下ろし。品川柳次郎とお有の祝言を描く表題作から、南町奉行所与力笹塚孫一が十七歳で父を失った経緯、磐音の刀研ぎ師への半日弟子入りまで。 A 新・居眠り磐音2 おこん春暦 内容 母を亡くしたばかりで、父親の金兵衛と二人で暮らす十四歳のおこん。その長屋にある日、下野国から訳ありの侍・曽我蔵之助夫婦が幼子を連れて流れ着いた。実の姉のように接してくれる女房の達子を慕うおこん。だが彼らには江戸でやらなければいけないことがあった─。「妹と姉」に加え、今津屋番頭の由蔵との出会いをきっかけに奉公に至るまでの「跡継ぎ」と、おこんが自立していく様を描いた新作二編。 B 新・居眠り磐音3 幼ななじみ 内容 子供の頃から鰻捕りの名人で、深川で暮らすようになった磐音を支える少年・幸吉と、幼馴染みで縫箔職人を目指すおそめの成長物語。 いづれもお貸しできます。