7・おらがたあきてん おらがたかしだし 田中 5月、6月、7月号の「おすすめ図書」が大変好評でした。 ご利用の皆様ありがとうございます。 聞き逃した方、もう一度確認したい方など、お問合せください。 過去の点字図書館だよりを再発送することもできます。 8月も終わりに近づきました。9月になりますね。 9月って何?という事でウィキペディア(Wikipedia)で調べてみました。 日本では、旧暦9月を長月(ながつき)と呼び、現在では新暦9月の別名としても用いる。長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力である。他に、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説がある。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もある。とありました。 9月「の行事には、重陽の節句、敬老の日、秋分の日があります。 重陽の節句とは、9月9日にあたり、「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災や長寿を願います。最近はあまりなじみがない節句ですが、旧暦を使用していた頃までは五節句を締めくくる最後の行事として盛んに行われていました。とのことです。菊酒ってなんだか素敵な響きがしませんか? 一般には、菊の花を浮かべて、花を愛でながら飲むのだそうです。風流です。 9月21日は敬老の日。敬老の日は、「長年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。」国民の祝日です。昭和26年に「としよりの日」として制定されたそうですが、のちに名称が良くないとし、「敬老の日」となったそうです。そりゃそうですよね。としよりだなんて。 私も昨年から、敬老の日のお祝いを頂くことになりましたが、「おばあちゃん、長生きしてね。」と言われたときは、軽くショックを受けました。私もそんな言葉を受ける歳になったんだと思うと、なんだかなぁと思いました。大体、私、「長年にわたり社会に貢献」しておりません。 貸出し係は、私、田中和香子と佐田久美子が担当しております。 図書館内に書庫があり、その一角の発送室で二人、勤務時間の大半を過ごします。 書庫には、現在、点字図書が10,829タイトル37,008冊、テープ図書6,597タイトル48,366巻、デイジー図書6,067タイトル6,090枚保管されています。 全てのタイトルにID番号とバーコードが付けられ、パソコンで管理しています。 当館にない図書は全国視覚障害者情報提供施設協会が運営しているネットワーク、サピエ図書館を利用します。 サピエ図書館は、全国の登録されている図書館の所蔵情報が確認でき、当館にないタイトルでも貸し出すことができます。 貸出しは、毎日、笑ったり、落ち込んだりと悲喜こもごもの毎日です。 「ありがとう」とか「よかったよ」とかのお言葉を頂くと、二人で大げさな位歓び、ミスが発覚した時は、二人で落ち込みます。 私と佐田さん。性格が対極にあると思っています。 端的に表現すると、私はガハハ。佐田さんはウフフ。これが大きな違いと言えます。おとなしい、静か、口数が少ない、落ち着いている。もうまるっきり私とは反対。けれどこんな私に文句も言わず一緒に仕事してくれるやさしい彼女に、感謝しております。 あれ?文句を言わないのじゃなくて、言えないのかな?後で聞いてみよう。きっとそうですって言うかも… そんな佐田さんですが、なぜか機器が壊れる、異常になるという事に出くわす率が非常に高い。「田中さーん」と呼び掛けられると、条件反射で、つい、「何を壊した!」と理由も聞かずに返事をしてしまい、「まだ何もやってませーん。」と佐田さんから帰ってくる時もあり、二人で笑ってしまいます。彼女の体に破壊波が通っているらしい。 佐田さんには内緒にしてますが、実は私は誰にも言わず自力で何とかしていることもあるので、佐田さんが異常に多いわけじゃないのですよ。この場を借りて、佐田さんに告白します。 とても静かでやさしい佐田さんですが、最大の不思議が、犬に嫌われることなんです。犬にはとにかく吠えられる、威嚇される。私と二人でも、佐田さんだけ威嚇される。佐田さんに吠えない犬はない!と断言できます。なぜなのでしょう。さらに彼女は見えないところにいる犬を察知して、迂回するという特殊能力があります。不思議です。犬察知エスパーです。 佐田さんとは長年一緒に仕事していますので、いろいろエピソードが山積しています。そのことはまた機会あれば紹介します。 佐田さん、頼りにしてます。