7.おらがたあきてん おらがたかしだし 田中 あっという間に、夏到来。 マスクの中がムレムレです。 マスクの中で汗をかいて、小顔にならないかと期待していますが、今のところ何の効果もみられません。マスクの中のムレムレ、何か対策を考えねばと思っております。なにかよいアイデアがあったら教えてください。 でもマスク生活にも、大きな利点がありました。化粧品の消費が大幅に減りました。 私の姉は72歳です。 ある日電話で「私も小池百合子(東京都知事)みたいになりたい。」と突然言い出しました。なんのこっちゃ?と私の頭の中にクエスチョンマークがたくさん浮かび、遂に年寄りの現実逃避か?と訝しんでしまいました。 要は、小池知事のようなオシャレなマスクをとっかえひっかえ毎日つけたいのだそうです。なるほど、マスクでオシャレをしたいようです。 健気な妹は、柄違いのマスクを数枚縫製してあげました。 これはどうだと言わんばかりの、嫌がらせのような思いっきり派手な生地を使ってみましたが、本人はいたく気に入ったようです。 とりあえず、満足したようなので、よかった、よかった、と胸をなでおろしましたが、2週間もしないうちに、「少ししかないと、使いまわししなければいけない。」と文句を言う。「自分で作るわけじゃないんだから、わがまま言うな。」と、姉妹喧嘩もどきが始まり、結局健気な妹が折れることになり、夜な夜な、ミシンを動かす羽目になりました。 いくつになっても姉様《あねさま》にはかないません。 この姉、若い時から油絵を描くのが趣味で、かなりの作品を制作しており、毎年県展にも出展しています。 年間数枚描いているようですが、出来上がった作品を勝手に我が家に持ち込み、置いていきます。 飾れと言わんばかりに、結構高価な額に入れてくるので、飾らないわけにいかない。結局、我が家では各部屋はもちろん、車庫にも、はてはトイレにも彼女の作品が壁に鎮座ましましております。 花や風景画がほとんどですが、「私の肖像画を描いて。」と言ったところ、「絶対イヤ!描く魅了がない。」と即答されました。かわいくない姉様でございます。 ちなみに、私は姉のことを密かに「女帝」と呼んでおります。 最後に、貸出しからのお願いです。 当館所蔵のデイジー図書は、CD本体とCDケースにタイトルが印字されており、郵送ケースと対になっておりますので、返却の際には郵送ケースと中身の組み合わせにあまり迷われることはないかと思います。 しかし、他館制作のデイジー図書は、ケースのみにタイトル名が印字され、CD本体にはなにも書かれていません。これは、使われるCDが再利用できるCD−RWであるため、再度使用できるよう、あえて印字しません。 そのためなのか、CDケースと中のデイジー図書がバラバラだったり、中身なしで返却などのトラブルが増えております。 このような場合、返却作業に大変時間が掛かり、貸出しに影響することもあります。どうか、返却する際は、今一度確認をお願い致します。 また、失くしてしまった、返却が困難などの理由で料金を払いたい、とのご相談がありますが、当館は図書館ですので、販売することはありません。返却するまで、ご自身で管理の徹底をお願いします。