3.今月のオススメ図書 全国の点字図書館で製作されている図書の中から、秋田を舞台とした推理小説をご紹介します。 タイトルについている番号でもお申込みいただけます。 @秋田殺人事件(デイジー版・点字版) 浅見光彦シリーズ 内田康夫 著 内容 秋田には魔物が棲んでいる。 県政を揺るがす大規模な欠陥住宅詐欺。 浅見光彦、地方自治体を蝕《むしば》む“悪”の正体を暴く! 県、肝入りの第三セクターが引き起こした欠陥住宅詐欺問題で、混乱の渦中にある秋田政界。 浅見光彦は、県政刷新のため副知事に抜擢された才媛・望月世津子の秘書として、現地に赴く。 相次ぐ事件関係者の不審死と、世津子に届いた告発状の関連を探る浅見の前に、警察幹部や政治家の重圧の壁が立ちはだかる。 A鄙《ひな》の記憶(デイジー版・点字版) 浅見光彦シリーズ 内田康夫 著 内容 静岡の寸又峡《すまたきょう》で、地元テレビ局の記者・久保が殺された。彼は記者仲間の伴島に謎の言葉を残していた。次の被害者は、秋田の大曲で資産家老女を殺し指名手配中だった。かつて大曲の通信部にいた伴島《ともじま》は、事件の手掛かりを掴み、秋田へと急行するが、やがて姿を消した。その報せを受け、浅見光彦も現地へ向かった。事件の鍵を握るのは大曲の資産家一族。光彦は事件の謎に迫れるのか? B秋田新幹線「こまち」殺人事件(デイジー版・点字版) 十津川警部シリーズ 西村京太郎 著 内容 ヒロインは殺人共犯容疑者 十津川《とつがわ》警部 in 角館 金融詐欺に絡む殺人事件で共犯容疑の女が帰郷した。彼女の再起を阻むように起こる殺人の連鎖。 銀座のクラブで働く戸塚由美は、故郷で再出発するため秋田新幹線に乗車した。十津川班の刑事二人に尾行されていることを知らずに。彼女には金融詐欺に絡む殺人の共犯容疑がかけられていた。そして角館では由美の関係者が次々と殺されていく。かつての客、別れた夫…。捜査は難航、十津川は真相に迫れるか? C男鹿・角館殺しのスパン(デイジー版・点字版) 十津川警部シリーズ 西村京太郎 著 内容 都内商店街の小さな焼鳥屋の二階。なまはげの扮装で本来の住人とは別の男が死体で見つかった。さらに捜査のさなか、なまはげの鬼面をかぶせられた第二の殺しが起こる。そして事件の手がかりを求めて秋田県・男鹿半島へ向かった十津川警部たちの前に現れた、ミステリアスな被害者の娘。錯綜する謎を、警部は解き明かせるか。 D北への逃亡者(デイジー版・点字版) 西村京太郎 著 内容 話題の超高層ホテルの開業日当日、客室のシャワールームで寺西《てらにし》由香里が殺された。由香里は、ホテルを設計した建築家・真田《さなだ》健一郎の秘書。第一発見者は、真田の弟子で由香里の恋人でもある小野寺誠。が、小野寺は行方をくらましたのだ!平泉、花巻、田沢湖…東北地方を逃げ回る小野寺。三田村と北条早苗二人の刑事の追跡。小野寺と捜査本部にかかる謎の電話の目的は?傑作長篇。 E秋田発寝台特急「出羽」の殺意(デイジー版) 峰隆一郎《みねりゅういちろう》著 内容 悪徳商法で業績を伸ばしてきた不動産会社の社員が、秋田の地で相次いで死体になった。ひとりは田沢湖で溺死体となって発見され、もうひとりはホテルの一室で何者かに刺殺された。2つの事件の背後に見え隠れする女の影。現場に残された香袋の意味は?やがて有力な容疑者が浮かび上がるが、彼女は犯行時刻、寝台特急「出羽」に乗車していた!?探偵・高比良亮《たかひらりょう》、最後の事件簿。 F秋田湯沢七夕美人灯ろう殺人事件(デイジー版・点字版) 赤かぶ検事奮戦記42 和久峻三 著 内容 「みちのくの小京都」秋田県湯沢市の七夕は、浮世絵美人が描かれた巨大絵灯ろうが町中に飾りつけられる、華麗にして素朴な情緒のある伝統行事である。祭りの夜、詐欺事件の容疑者が町はずれで変死体となって発見され、同時に容疑者を追っていた行天珍男子《ぎょうてんうずまろ》巡査部長も姿を消した。やがて第二、第三の変死体が発見されるが、事件の陰には自殺した美女の亡霊や、小野小町伝説が見え隠れする。赤かぶ検事の推理が冴えるサスペンス長編。 G仮面の国殺人旅情 秋田・田沢湖の怪(デイジー版・点字版) 斎藤栄《さかえ》著 内容 なぜ芸術家たちは相次いで失踪したのか?彫刻家上村のヨーロッパ旅行をコーディネートしていたベル旅行社の夏木梨香は、彼の行方を捜すうち、事件の鍵は秋田県田沢湖にあると睨んだ。現地に飛んだ梨香が、湖畔で謎の宗教団体の存在を掴んだ直後、教団員が毒殺された。やがて梨香に災厄が忍び寄る!謎の失踪を遂げて二年、小早川警視正が鮮かに甦《よみがえ》る長編推理。 H東京─秋田殺人連鎖(デイジー版・点字版) 新幹線こまち推理旅行 斎藤栄 著 内容 東京・渋谷に開店する京料理店のオープニングセレモニーの際中、招待客の小説家・中西山彦が頸《くび》に毒物を注射されて殺害された。「こころ探偵事務所」の井筒オーナー夫妻もその場に同席していたのだが、数日後、井筒のもとに奇妙な依頼人が現れた。やはりそのセレモニーに出席していた和菓子店主夫妻が、秋田新幹線こまちで旅行すると言い残して行方不明になったというのだ。場合によっては、殺人事件を目撃していた可能性もある。店主の息子夫婦の懇願に動かされ、江戸川探偵長の調査が開始された。 Iこまち田沢湖殺人事件(デイジー版・点字版)  さすらい署長・風間昭平 中津文彦 著 内容 秋田中央署の署長が、ある日突然失踪した。未解決の殺人事件を残したまま。警察庁は、表向きは病気療養と発表し、ワンポイントリリーフとして、一人の男を赴任させた。髭《ひげ》もじゃの顔にスニーカー姿、キャリアの身でありながら、地方警察の署長として転々と回されている「さすらい署長」風間昭平だった。東北の自然の中で、殺人と失踪の謎に人情派・風間が挑む。 J十和田・田沢湖殺人ライン(デイジー版・点字版) 深谷忠記《ふかやただき》著 内容 十和田湖畔に立つ乙女像の近くで、若い女性の死体が発見された。被害者は大学院生の田中春菜。容疑者の一人として、彼女の指導教授だった岸佳彦の名が上がる。岸には、春菜へのセクハラが元で大学を辞任するという過去が─。岸は事件を想起させるメッセージを関係者に送り姿を消してしまう。岸が残した「謎」を解き明かし、壮《そう》&《あんど》美緒コンビが事件を解決へと導く! K鳥海山殺人峡谷(デイジー版・点字版) 梓林太郎《あずさりんたろう》著 内容 中央アルプスの雪山で起こった雪崩に、警視庁の警官が巻き込まれた。はじめは単純な事故だと思われた。しかし、雪崩が起きる直前に銃声を聞いたという証言があり、捜査が開始された。雪崩の事故現場から姿を消した人物がいたことが判明。事件の鍵を握ると見られるその男は、しかし、思いもかけないところで、死体となって発見された。