7.おらがたあきてん 田中 角館町で行われた、第二回利用者懇談会に参加してくださった皆様ありがとうございました。 多岐に渡る話題が出て、大変盛り上がった会だったのではないでしょうか。 なにより「点図だより」を楽しんでくださっている方々がおられることが大変うれしかったです。今後も頑張ります。と点図だより製作担当である岩田、佐田、田中3名は心の中で言っております。 帰りは、岩田職員と二人で、御狩場焼《おかりばや》きなる定食を食べてみました。御狩場焼き味噌を使った料理で、お味噌の絶妙な辛さと甘さが食欲をそそります。早速購入して帰りましたよ─。この御狩場焼き味噌、とても便利です。手抜き料理レシピ満載です。お肉、野菜、豆腐などちょいと味噌をつけてフライパンで焼くと一品出来上がりです。 私《わたくし》、御狩場味噌販売元の回し者ではありませんので、悪しからず。 皆様から、田中の孫エピソードをもっと載せてほしいとのお言葉を頂きました。ありがとうございます。おだてられるのが大好物な私ですので、今回は我が孫たちの最年少5歳の天《てん》ちゃんのエピソードです。 天ちゃん、天上の天に香りの香と書いて、てんかと言います。その名の通り、天下の天ちゃんです。(あくまで私の主観) 普段はよく言えばマイペース。私流に言わせると、大胆不敵とも思える思考(しっかりしているのか、していないのか判断できない)が、天ちゃん道まっしぐらの時がありそこが怖い。怒ったり、すねたり、ご機嫌だったりと切り替えが目まぐるしい。天ちゃん待ってーと何度心で叫んだことか。ママ(娘)に言わせるとそこがかわいいのだそうです。ママフィルターがすごくないか?とは口が裂けても言えません。 しかし予測できない言動はばあちゃんの心をくすぐります。だって、突然抱き着いてきて、「大好き!」なんて言うのです。くー!たまらない!と悶えてしまいます。小悪魔天ちゃんです。これに騙されて、天ちゃんのペースに巻き込まれ、翻弄されるのです。天ちゃんにとってはこの行動は自分自身のリセットボタンなのではないかと思っています。 その天ちゃん、通っている幼稚園の発表会がありました。家では快活な天ちゃんですが、人前で何かするのは、緊張するのか、はたまた恥ずかしのか、苦手です。固まってしまうのが常です。 最初のご挨拶の時も、そのあと劇をやっても顔が怖い。 パパ(娘婿)と二人並んで最前列の端っこに座っていましたが、天ちゃん、直立不動で、我々をジーと見ながら(睨んでいるとしか思えない)、口だけが動いている。見ているこちらも知らず知らずのうちに睨み返していて、終わったらパパと二人、思わずフーと長い息が出ました。 最大の見せ場、ダンスです。おうちでもごきげんで何回も練習しました。もちろんにこにこ顔で。 しかし、本番は、かわいいはずのスマイルがありません。 天ちゃんのステージ上の位置と私たちの位置とは端と端で、天ちゃん、顔だけ斜め先の私たちを睨んで、もとい、見つめ、体は正面を向いてくねくねと上手にかわいくダンスしています。口は真一文字、目は睨んでいるとしか思えない顔を斜め前にズーっとキープして、体はかわいいダンス。まるでベリーダンスのようです。 「天ちゃん天才だ!」「天ちゃんの天は天才の天だったんだ!」とパパと二人で感動か動揺かどうか知らないが盛り上がってました。 この二人、ママが聞いたら叱られるぞ!という内容を感動と動揺のあまり、ほかにも口走っています。その場にママがいなくてよかった。ママは発表会のお手伝いで、本番の天ちゃんを見ていません。 ダンスの終盤には、約束だったので、私は両手でまるを胸の前でこしらえました。 しかし終わってから、天ちゃんに「おばあちゃんのまる、下手。」と冷たい声でダメだしされて、「申し訳ありませんでした。以後気を付けます。」と頭を下げたばあちゃんでした。 でも、天ちゃんは私の一番のめんちょこです。