3.今月のオススメ図書 今月は、秋田県点字図書館においても絶大なる人気を誇る東野圭吾の著書を紹介します。 東野圭吾について 1958年大阪市生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞、99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花《むげんばな》』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞 東野圭吾おすすめ小説ランキング インスタグラムやTwitter《ツイッター》を中心に81人の読書好きの方に最大5つまでおすすめ作品を投票してもらった結果をランキング形式で紹介したもの。読書エンターテインメントメディアReaJoy《リージョイ》より抜粋。 1位:ナミヤ雑貨店の奇蹟 2位:容疑者Xの献身 3位:手紙 4位:秘密 5位:流星の絆 5位:白夜行 6位:マスカレード・ホテル 7位:麒麟の翼 8位:人魚の眠る家 9位:真夏の方程式 9位:赤い指 10位:時生《トキオ》 11位:さまよう刃 12位:祈りの幕が下りる時 12位:仮面山荘殺人事件 12位:幻夜《げんや》 13位:パラドックス13 13位:新参者《しんざんもの》 13位:ラプラスの魔女 13位:パラレルワールドラブストーリー 白銀ジャック 夜明けの街で 聖女の救済 ある閉ざされた雪の山荘で 使命と魂のリミット 名探偵の掟 卒業 カッコウの卵は誰のもの 1位から10位までのあらすじ 1位:ナミヤ雑貨店の奇蹟 悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治《なみやゆうじ》に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!? 2位:容疑者Xの献身 天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神《いしがみ》は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。 3位:手紙 強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。 4位:秘密 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美《もなみ》を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇 5位:流星の絆 何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。 5位:白夜行 1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司《きりはらりょうじ》と、「容疑者」の娘・西本雪穂《ゆきほ》─暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年…。息詰まる精緻な構成と、叙事詩的スケール。心を失った人間の悲劇を描く、傑作ミステリー長篇。 6位:マスカレード・ホテル 都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介《にったこうすけ》は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。 7位:麒麟の翼 「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。瀕死の状態でそこまで移動した理由を探る加賀恭一郎は、被害者が「七福神巡り《めぐり》」をしていたことを突き止める。家族はその目的に心当たりがない。だが刑事の一言で、ある人物の心に変化が生まれる。父の命懸けの決意とは。 8位:人魚の眠る家 「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌《はりまかずまさ》と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた─。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく 9位:真夏の方程式 夏休みを玻璃ヶ浦《はりがうら》にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは─。 9位:赤い指 少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は? 10位:時生 不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実《みやもとたくみ》は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った─。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。