5.おらがた あきてん おらがたかしだし オリンピック盛り上がりましたね。 頂点をめざす方々は、心も体も立派です。たくさん感動をもらいました。 「うちもあんな子が欲しかった」と息子に言ったら、「子は親を選べないんだよ!」と反論されました。トンビは鷹を生まなかったのです。残念。 1月、葉室麟さんの死去に伴い、著書を紹介したところ、結構反響がありました。ありがとうございます。 また、2017年に亡くなった、今井絵美子氏と杉本苑子氏について、教えてほしいとの、お言葉がありましたのでご紹介します。 今井絵美子さんの著書は、当館では大変人気があります。 江戸を舞台にした庶民を生き生きと描き、笑いあり、涙あり、感動させられることに関しては、私のなかでは一番だと思っています。時代背景の政《まつりごと》はあまり関係しないので、時代小説は難しいと感じておられる方も、入りやすいと思います。 主なシリーズをご紹介します。 ・照降町自身番書役日誌《てりふりちょうじしんばんかきやくにっし》シリーズ 全10巻 ・髪ゆい猫字屋繁盛期シリーズ 全8巻  この2シリーズは、登場人物がほとんど同じで、照降町に住む人々の喜怒哀楽に引き込まれます。泣けます。笑えます。 ・すこくろ幽斎診療記シリーズ 全8巻 医は仁術なり。厚情にして滅法腕が立つ町医者杉下幽斎。すこぶる玄人ということから、すこくろ幽斎の相性で呼ばれる町医者を取り巻く人たちの人情に、心が熱くなります。 ほかに、立場茶屋《たてばぢゃや》おりきシリーズ、便り屋お葉日月抄シリーズなどがあります。 次に、杉本苑子《すぎもとそのこ》さんについて。 歴史小説家である杉本さんの代表作といえば 直木賞を受賞した「孤愁の岸」でしょう。 宝暦治水事件を題材とし、薩摩藩家老を主人公とした歴史小説ですので、内容がシリアスな感じです。 わたしは、この方のコミカルな文章が好きです。「大江戸ゴミ戦争」「春日局」などは、読みやすい楽しめる本です。「大江戸ゴミ戦争」、お勧めです。 簡単にご紹介しましたが、詳しくは貸出係までご連絡ください。 時代小説の紹介が続きましたが、紹介してもらいたい本、作家がありましたら、お知らせください。 貸出 田中