5.おらがた あきてん ○おらがたかしだし 平成30年 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 時代小説家の葉室麟《はむろりん》さんが、12月23日に死去されました。66歳でした。時代小説ファンのひとりとして、残念な思いです。 葉室麟《はむろりん》さんの代表作といえば、やはり、直木賞を受賞した「蜩《ひぐらし》ノ記《き》」ではないでしょうか。映画にもなり、ベストセラーになった著書です。 この蜩《ひぐらし》ノ記《き》は羽根藩《うねはん》シリーズとなっていますので、ご紹介します。 1 蜩《ひぐらし》ノ記《き》 2 潮鳴り《しおなり》 3 春雷《しゅんらい》 4 秋霜《しゅうそう》 5 草笛物語 それぞれ、主人公が、羽根藩《うねはん》に関わっている物語です。 葉室麟さんの作品は、武家社会の中、過酷な運命に翻弄されながらも人としての矜持を失わずに気高く生きる主人公を描き、多くのファンをもっています。(時代小説SHOWから) 私は、個人的に「吟漢《ぎんかん》の賦《ふ》」に思い入れがあります。気持ちがへこんだ時に読みたくなります。腹はへこみませんが、心がへこむときもあるのです。 2017年には、私の大好きな今井絵美子《いまいえみこ》さんと杉本苑子《すぎもとそのこ》さんも亡くなりました。お二方の著書は、機会がありましたら、ご紹介したいと思います。 2017年間ベストセラー(日本出版社《にほんしゅっぱんしゃ》株式会社調べ)が発表されました。 第1位 九十歳。何がめでたい  著者 佐藤 愛子 内容 人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりましたー。御年九十二歳、もはや満身創痍の佐藤愛子が、ヘトヘトでしぼり出した怒 りの書。「女性セブン」連載を書籍化。 第2位 ざんねんないきもの事典  著者 今泉 忠明監修 下間 文恵ほか絵 内容 「クジャクの羽は長すぎてじゃま」「サイの角はただのいぼ」「イルカは眠るとおぼれる」。進化の結果、なぜかちょっと残念な感じになってしまった生き物たちを、楽しいイラストとともに紹介する。 第3位 蜜蜂と遠雷  著者 恩田 陸 内容 養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年、かつての天才少女、サラリーマン…。ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、音楽を描いた青春群像小説。第156回(2017年1月)直木賞受賞作。 以上、第3位までをご紹介しました。すでにお読みになったり、お聴きになられた方も多いと思いますが、まだの方は、点字版、音訳版ともにお貸し出来ますので、ご利用ください。 貸出係は、今まで以上のサービスに努めることを今年の目標にしました。 皆様からのお声は、貸出係のサービス向上に、ひとつひとつが大切な財産となります。 今後もいろいろなご意見を頂戴いただければ、ありがたいです。 何事もご利用者の立場になり、対応させていただくことをお約束いたします。 貸出 田中