5.おらがた あきてん ○おらがたかしだし 平成29年、2017年も終わろうとしています。 1月のカレンダーを飾るとき、12枚もあるのかー、と思うのですが、12月に入ると、もうおしまいかと思うのです。 さて、平成30年は戌年です。 干支は中国・殷の時代に考案されたもので、元々は方角や、月日・時間を表すためのものでした。それぞれの方角や時間に名前を付けたものの、覚えにくいと思ったのでしょうか、十二支が覚えやすいように動物を当てはめたのが、十二支の動物の正体らしいです。それぞれの動物が当てはまっていることには特に意味はないようです。十二支に使われている文字、子・丑・寅などは元々は動物と全く関係のない字みたいです。 それぞれが、どの動物を示しているかは次のとおりです。 子:鼠  丑:牛  寅:虎 卯:兎  辰:龍  巳:蛇  午:馬  未:羊  申:猿  酉:鳥  戌:犬  亥:猪  十二支の成り立ちについてはいくつか物語がありますが、一番有名なのは、神様が動物たちにレースをさせ、そのレースの先着順が干支の順番になったお話です。 昔々、ある年の暮れのこと、神様が動物たちに言いました。 1月1日の元旦に神様の所に新年の挨拶に行けば、1番から12番までその動物の年にしてくれるというのです。 たくさんの動物たちは、我こそはと思い、元旦を心待ちにしました。ところが、猫はうっかり神様の所へ行く日を忘れてしまったので、鼠に聞きました。 鼠「ああ、それは二日だよ〜」 鼠はケロッとうそをつきました。 大晦日、牛「僕は歩くのが遅いから、今夜のうちに神様の所へでかけることにしよう」 夜中に出かける牛の話を聞いた鼠はこっそり牛の背中に飛び乗りました。 朝が来て、日が昇ると、牛「僕が一番だ!」 牛は喜びました。 ところが、門が開いたとたん、背中からぴょん!と鼠が飛び降りてちょろちょろと門をくぐって一番になってしまいました。牛は二番、そのあと虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪が入ってきたところで、門は閉められました。 そして、ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い、という十二支になったそうです。 ところで、鼠に騙された猫はどうなったのでしょう? 次の日、神様の所へ行き、遅れてくるとは何事だ!顔を洗って出直してこい!と叱られました。 それから猫は毎日、顔を洗うようになりました。そして、鼠に騙されたことを知って、鼠を追い回すようになったそうです。 (ぽっぴん紙芝居より) 干支が、もともと動物には全く関係がない漢字だったなんて、意外です。 2018年大河ドラマが1月から変わります。 林真理子原作の「西郷どん(せごどん)」。 残念ながら、原作本は、デイジー版、点字版共に製作中です。 でも、ドラマの基礎知識として、西郷隆盛について書かれた著書はいかがでしょうか。 海音寺 潮五郎著 西郷隆盛 佐 信著 西郷隆盛伝説 北 康利著 西郷隆盛 命もいらず名もいらず 以上3点ほどおすすめします。 ドラマは、男女問わず人気があり、「日本史上最もモテた男」として知られる西郷隆盛が描かれます。ということなので、楽しみです。 お問い合わせください。 今年一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。 良いお年をお迎えください。 貸出 田中