5.おらがた あきてん おらがたかしだし 秋です。田中肥ゆる秋です。 なぜ、秋になると食欲が増すのか不思議ですねぇ。 さて、北朝鮮のミサイル発射には、困惑するばかりです。 内閣官房国民保護ポータルサイトでは、Jアラート(全国瞬時警報システム)で避難のメッセージが流れたら、落ち着いて、直ちに行動し、屋外にいる場合、できる限り頑丈な建物や地下に避難する。建物がない場合、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。屋内にいる場合、窓から離れるか、窓のない部屋に移動する。とあります。ミサイルが発射されてから、もし秋田に届くのであれば、5分から10分しか余裕がないそうです。その短い時間内に落ち着いて、冷静な行動が出来るか、はなはだ不安です。7月の豪雨災害のあとに、「目が不自由なのに、雨の音が酷くて、耳からの情報がわかりづらく、自分が今どういう状況下にあるのかわからなくてとても不安だった。怖くて動けなかった。」という方がおられました。パニックに陥ってしまうと、事態が悪い方向に向いてしまう懸念があります。有事のときは、まず、何をするか、どうするか、確認しておくことが大切ではないでしょうか。備えあれば憂いなしです。ともあれ、北朝鮮の一番偉い方に申し上げたい。たのむよー。別のお遊びをみつけてくれよー、と。・・・これは不穏な言葉になるのでしょうか。 利用者の皆様から「なんでもいいから、お勧めの図書を出してください。」と申込みされることがあります。なんでもと言われましても個人の好みもおありでしょうから、悩みどころです。皆様の好みは確認いたしますが、田中の好みでとなりますと、もう決まっています。そう時代小説なんです。 時代小説というだけで歴史ものと考える方もおられますが、お勧めするのは、江戸時代の市井の生活が中心のものがほとんどです。電話や電気もない生活で恋愛したり、事件の捜査(捕物)をしたり、妖怪が主人公だったり、結構楽しめる小説をお勧めしています。 以前、池波正太郎の小説が楽しいと紹介しました。最近は若手といわれる世代の作家たちが書いた時代小説にはまっています。 お勧めしたデイジー図書をお聴きした利用者様のメールの一部をご紹介します。 「仕舞屋《しまいや》侍《ざむらい》の3(辻堂魁《つじどうかい》著)、面白かったです。主人公が渡世人《とせいにん》として生きる彼女をさりげなくサポート。彼女はやがて女性としての自分を取り戻し、主人公は気が抜けておしまい。 女錠前師 非名《ひな》は田牧大和《たまきやまと》の作品で、初めて手に汗握るって覚えました。でもやはり猫は出てくるは、訳ありの浪人が出てくるは、ほっこりするところもあるは。主人公より、たいふくという白いぶち猫のファンになりました。手に汗握る場面に猫が何かしてくれ、すこし和む、いい塩 梅なんです。 雇われ師範・豊之助《とよのすけ》(千野《ちの》 隆司《たかし》 著)は、旗本の三男坊豊之助が父にこれからの道を問われ、剣の道を進みたいと話す。先輩の借金を返すため、雇われ師範をしながら、市井で成長していく。ちゃっかり父の手助けもし、先が楽しみです。やめられません時代小説。」 辻堂 魁、田牧 大和、千野 隆司、今井 絵美子、高田郁《たかだかおる》、西條奈加《さいじょうなか》など、時代小説だからこそ描ける生活背景からの物語は現代小説には味わえないものがあります。 もちろん、現代小説もお勧めいたします。 ここ一カ月のデイジー版べスト3をご紹介します。 1位 素敵な日本人 東野 圭吾 著 2位 我らがパラダイス 林 真理子 著 3位 出世侍 千野 隆司 著 いずれもすぐお貸しできます。 また、気になる一冊として、 田中 眞紀子 著の「父と私」。今年3月に出版され、田中 眞紀子氏本人が朗読しています。 どうぞお申込みください。 貸出 田中