5.おらがた あきてん ○おらがたかしだし 少し遅れてしまいましたが、今年の本屋大賞をご紹介します。 本屋大賞2017 第14回2017年4月11日発表から本屋大賞2017 ベスト5! 1位 蜜蜂と遠雷 恩田《おんだ》 陸《りく》 著 あらすじ  養蜂家の父とともに各地を転々とし、自宅にピアノを持たない少年、かつての天才少女、サラリーマン。ピアノコンクールを舞台に人間の才能と運命、音楽を描いた青春群像小説。 この著書は、第156回(2017年1月)の直木賞も受賞しています。すでに点字図書館だより5月号の他館にある人気図書でご紹介しており、多数のご利用者に利用していただいております。わが図書館の職員からも絶賛おすすめ著書です。 余談ではありますが、蜜蜂と遠雷音楽集(作中のピアノコンクールから19曲を厳選したCD2枚組のアルバム)が販売されています。 2位 みかづき 森《もり》 絵都《えと》 著 あらすじ 昭和35年。小学校用務員の吾郎は、勉強を教えていた児童の母親・千明に誘われ、学習塾を立ち上げる。千明と結婚し、家族となった吾郎。塾も順調に成長するが、予期せぬ波瀾が2人を襲う。 3位 罪の声 塩田《しおた》 武士《たけし》 著 あらすじ  父の遺品の中からカセットテープを見つけた俊也。幼い自分の音声は31年前の解決事件で恐喝に使われた録音テープと全く同じだった・・・。「グリコ・森永事件」をモデルにした長編小説。「週刊文春」ミステリーベスト10、2016国内部門第1位! 「グリコ・森永事件」は記憶にある方も多いと思います。昭和59年60年に食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件。「かい人21面相事件」とも呼ばれていますが、時効を迎えた未解決事件です。 この事件をモチーフにした小説、高村薫の「レディー・ジョーカー」もお勧めです。 4位 ツバキ文具店 小川 糸 著 5位 桜風堂《おうふうどう》ものがたり 村山 早紀 著 4位、5位はあらすじを省略します。あらすじをご希望の方は貸出係へお問い合わせください。 以上、本屋大賞2017のベスト5をご紹介しました。 さらに、利用者様からの情報による著書をご紹介します。 「花いくさ」 鬼塚《おにつか》 忠《ただし》 著 あらすじ 深い友情と信頼で結ばれていた花の名手・池坊専好《いけのぼうせんこう》と茶の名人・千利休。ところが、秀吉の怒りを買った利休が悲業の死を遂げる。怒りに震える専好に、秀吉への復讐の機会が訪れた。華道家元・池坊専好と千利休の厚き友情の物語。 6月に公開された映画、「花戦《はないくさ》」の原作本です。主演・野村萬斎ほか佐藤浩一、中井貴一など豪華俳優陣が出ています。華道の池坊家と茶道の千家はこんな昔からつながりがあったんですね。というか、知りませんでした。池坊専好はお坊さんだったということにも驚きました。 自慢ではありませんが、私は華道も茶道もどちらも嗜みません。向いてないと勝手に納得しています。だって15分以上同じ場所に留まるのが苦手なんです(食べるとき以外)。茶道を嗜む方は尊敬の念すら感じます。 ご利用者様、情報ありがとうございます。 貸出 田中