5.おらがた あきてん おらがた かしだし 今年の冬は、インフルエンザが猛威(もうい)をふるいましたね。皆様はいかがでしたか。 先月、ついにでました!我が点字図書館にインフルエンザ罹患(りかん)職員が! しかし、喜ばしいと申しますか、残念ながらと申しますか、一人の罹患(りかん)だけで済みました。「オオ!わが図書館もついに閉鎖(へいさ)状態になるか!」と思いましたが、不謹慎(ふきんしん)ではありますが、肩透(かたす)かしを食(く)らった気分でした。我(わ)が点字図書館の職員は、私を含め、丈夫(じょうぶ)ですねぇ、健康ですねぇ、いろんな意味で健全(けんぜん)な職場です。 秋田県点字図書館には、現在8名の職員がいます。館長だけが男性で、美女(?)集団に囲まれているのにうれしいとは言えないみたいです。まったく失礼な話です! 館長はひとえに温和(おんわ)という言葉につきます。しかし心に熱いものを持っているのを皆知っています。 あとの7名は麗(うるわ)しき女性(自称)ばかりです。一番若い職員は、わたしの子どもより若いのですよ、奥さん! 女性の集まりなので、事務室はやっぱり、食べ物の話題が多いみたいです。おやつも頻繁(ひんぱん)に出現します。出された物は全部ごちそうにならないともったいないおばけがでます。いつも完食です。まったく、私はいつになったらモデル体型になるのでしょうか? 3月2日に日本アカデミー賞の授賞式がありました。 今回は受賞した作品のなかから、デイジー図書でも楽しめる作品を紹介します。 1.怒り 上、下巻  吉田修一 著 あらすじ 惨殺(ざんさつ)現場に残された「怒り」の血文字。殺人現場から一年後の夏。房総(ぼうそう)の漁港で暮らす洋平、愛子親子の前に田代が現れる。ミステリー小説です。 タイトルやあらすじからオドロオドロしている感じがしますが、そうでもありません。読みやすい文章です。 2.湯を沸かすほどの熱い愛  中野量太 著 あらすじ 夫が出奔(しゅっぽん)し家業(かぎょう)の銭湯(せんとう)は休業状態。そんな幸野(こうの)双(ふた)葉(ば)に突然、余命2ケ月の宣告(せんこく)が。双葉(ふたば)は「絶対にやっておくべきこと」を実行していくが、幸野(こうの)家にはまだ秘密が…。 タイトルからコメディチックなものかと思いきや、泣けます。感動します。 この映画で宮沢りえが主演女優賞を受賞しました。 3.64ロクヨン 上、下巻  横山秀夫 著 あらすじ 元刑事で一人娘が失踪(しっそう)中のD県警(けんけい)広報官(こうほうかん)・三上。記者クラブと揉(も)める中、昭和64年に起きた誘拐(ゆうかい)殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族には拒絶(きょぜつ)され、刑事部には猛反発(もうはんぱつ)をくらう。 テレビドラマにもなっていますので、ご存じの方も多いと思います。 4.小説 君の名は  新海(しんかい)誠(まこと) 著 あらすじ 山(やま)深(ぶか)い田舎町に住む女子校生・三葉(みつは)が夢で見た、東京に暮らす男子高校生・瀧(たき)。世界の違う2人の隔(へだ)たりとつながりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的なスケール描く新(しん)海(かい)誠(まこと)的ボーイミーツガール。2016年8月公開映画の、新海(しんかい)監督みずから執筆した原作小説。 皆さん、最近一度は耳にしたことがあるタイトルだと思います。大ヒットアニメ映画です。 以上、今年度アカデミー賞で作品賞などに輝いた作品でデイジー図書が楽しめるものを紹介しました。 そのほか、映画になった作品には、「海賊(かいぞく)とよばれた男」「聖(さとし)の青春」もお勧(すす)めです。 最後に、当館のインターネット状態の不具合で、図書の検索などに支障(ししょう)が出ることが、たびたびあり、皆様には多大なるご不快(ふかい)、ご不便(ふべん)をお掛(か)けいたしております。原因を追究(ついきゅう)中でございますので、申し訳ございませんが、いましばらくご理解くださいますようお願いいたします。少し時間がかかることがありますが、皆様にはご不便(ふべん)をお掛けしないよう努(つと)めます。 貸出係 田中