5.おらがた あきてん おらがた かしだし 紅葉《もみじ》 秋の夕日に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中に 松をいろどる楓《かえで》や蔦《つた》は 山のふもとの裾《すそ》模様《もよう》 皆さん一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。 この時期になると、なにげに口ずさんでいます。子供のころに覚えたことって、忘れないですね。そういえば、ラジオ体操も忘れてないのが不思議です。今朝食べたものも思い出せないことがあるのに・・・。 秋の紅葉《こうよう》といえば、私のなかでは、京都を連想します。 そこで、今月は京都を舞台にした小説に焦点をおいてみます。 まず代表されるのは、川端康成《かわばたやすなり》の古都《こと》。古都・京都《きょうと》を舞台に、生き別れになった双子の姉妹の数奇な運命を描いた川端の代表作のひとつです。四季折々の美しい風景や京都の伝統を背景に、切なく可憐に描かれています。 次に、宮尾登美子の序の舞。これは画家の上村松園《うえむらしょうえん》の生涯が描かれています。上村松園は京都に生まれて、京都の市井を生きる女性を描《えが》くことに生涯をついやしたそうです。西陣織《にしじんおり》の職人たちのことが描《えが》かれています。 渡辺淳一は京都を舞台としている作品が結構あります。野わけ、まひる野、化粧、桜の木の下で、など。渡辺淳一は男女の切ない思いを題材としている作品が多く、我が図書館でも根強い人気があります。 最近気づいて、ちょっと驚いたのが、西村京太郎。 京都を舞台にした作品が5作ほどありました。 京都駅殺人事件、京都感情案内、丹後《たんご》殺人迷路、祭りジャック京都祇園祭《ぎおんまつり》、京都嵐電《きょうとらいでん》殺人事件。ほとんどがご存じ、十津川《とつがわ》警部が登場します。 ほかにも、たくさんご紹介したいところですが、以上4人の作家の作品を取り上げてみました。 いずれも、点字版、デイジー版、お貸しできます。 先月、大仙市で利用者懇談会が開催されました。お電話で話すことがあっても、やはりお顔を拝見できるのは、大変うれしく思います。ありがとうございました。 懇談のなかで、「デイジーが再生できないときがある」とのご指摘がありました。 パソコンをご利用の方で、再生できない理由は先月書きましたので、今回は、プレクストークで再生できない場合をお答します。 まず、デイジーに傷や汚《よご》れがある時再生できないときがあります。 図書館から発送するときは、正常に再生できるか確認していますが、図書館のプレクストークでは異常がなかったにもかかわらず、ご利用者のプレクストークで再生できないこともあります。もちろんご連絡くだされば、すぐお取り換えいたします。  その前に、今一度、CDを眼鏡ふきがあればそれで拭いてみてください。テッシュペーパーでもかまいません。丸く拭くのではなく、横、横、縦、縦に拭いてください。これで解決することもあります。 また、市販のレンズクリーナーをご利用することをお勧《すす》めいたします。 一段と寒くなりました。先日館長から、「インフルエンザの予防接種をしましょう。」とのお達しがありました。 インフルエンザの予防接種って高いんですよねぇ。お弁当を三個は買えます。 貸し出し 田中