5.おらがた あきてん おらがた かしだし 秋田県を中心に起こった熊の被害。これには驚きました。私はじゃんご(田舎)で育ちましたので熊を見かけたことがあります。しかし食べられたというのは聞いたことがありません。もしかしたら今のご時世、熊もつらい思いをしているのでしょうか。 熊はかわいいキャラクターが氾濫しているので、子供には「くまちゃん」というかわいいイメージが先に来るようです。 くまのプーさん、くまもん、リラックマ、絵本にでてくるパディントン、こぐまのミーシャなど、我が家にもぬいぐるみや絵本があります。本当は熊は恐ろしい動物だと教えることは難しいのです。 動物園の檻の中にいる熊はかわいいけど、檻のそとにいる熊は危険だということを理解してもらわなければいけないのではないでしょうか。 そこで、熊がでてくる著書を3冊紹介します。 1.邂逅《かいこう》の森 熊谷達也《くまがいたつや》 著 舞台は秋田県です。大正時代、阿仁マタギの青年の話です。奔放《ほんぽう》に生きてきた松橋富治《とみじ》が巨大熊に立ち向かいます。 2.羆嵐《くまあらし》 吉村昭《よしむらあきら》 著 大正14年、冬眠の時期を逸《いっ》した一頭の羆《ひぐま》が僅《わず》か二日間の間に6人の男女を殺害した。この北海道の開拓村《かいたくむら》で起こった日本獣害《じゅうがい》史上最大の惨劇を描いたドキュメンタリー作品。これを読むと羆《ひぐま》に限らず、あらゆる熊が怖くなります。 プーさんとかリラックマとか、かわいいーとちやほやしている人たちが、「こいつらもうダメだ!」という気持ちになります。 3.ファントム・ピークス 北林一光《きたばやしいっこう》 著 長野県安曇野《あずみの》で行方不明だった妻の頭蓋骨が発見された。三井周平《みついしゅうへい》は妻の発見場所に疑問を持つ。捜索を行う周平たちをあざ笑うかのように第二第三と事件が起こる。山にはいったい何が潜んでいるのか!パニック小説。中盤の緊張感がすごい!眠れなくなります。 いずれもお貸しできます。 さて、この点字図書館だよりに投稿してくださる皆様、ありがとうございます。掲載記事を読んで、共感し、情報を共有されている方々もおります。点字図書館だよりを通じて皆様のコミュニケーションが広がるのは、とても喜ばしいことです。 年齢、体重に関係ありませんのでどうぞ投稿お願いします。 掲載記事の感想などもお待ちしています。 ただし、文章の長さ、内容如何《いかん》によっては割愛《かつあい》させていただくことがあります。