4. みんなの広場 秋田市の浅井成雄《あさいしげお》さんより投稿いただきました。 「読まなくても本は本」 浅井《あさい》 成雄《しげお》(68才) 昨年秋「街で噂《うわさ》の新書《しんしょ》」が定期刊行物化されたのを機に毎月送ってもらっている。新刊図書の紹介と出版の話題を載《の》せたデイジーです。本紙「図書館だより」や日点《にってん》マガジンの読書案内と併《あわ》せて最新の様子が分かるので楽しみにしています。 兎《と》に角《かく》私は昔から本に触れているだけで嬉しかったな。読むのと同じくらいかも知れません。中学高校では図書委員として放課後の図書館にいました。休みには朝から晩まで、昼は立喰《たちぐい》そばで済ませて、東京神田の書店、古本屋巡《めぐ》りをしたものです。これといってお目当てとか探し物はありません。ただ、書籍の匂いが堪《た》まらなかったのですね。 同じ頃「読書人《どくしょじん》」など出版広告図書新聞も購読していました。出版広告を眺めるだけで飽《あ》きません。だからそれが叶《かな》わなくなったときは…。その辛さは何度も書いているから止《や》めよう。本稿《ほんこう》に挙《あ》げた図書情報デイジーは私のかつての喜びを甦《よみが》えらせてくれました。とても有難く思います。 いま情報と書きました。情報は多いと目移りします。今年一月の「図書館だより」に館長のご挨拶で「情報は多くなれば質が問われる」とありました。 私たちにはそこを見抜く力が求められます。 その点「街で噂…」他は、デイジーの有無も含めて絞り込んだ情報を提供してくれます。とは言え毎回計百近いタイトルが並びます。食べきれないほどの食事メニューを出され、美味《おい》しそうなものばかり。なやましい。 世に読むべき書物《しょもつ》は多けれど一生で読む時間は限りがある。仕方ない、迷ったときはいっそ全部手元に置きましょう。図書館から借りてSDカードにバックアップ保存します。これも積《つ》ん読《どく》って言《い》うのだろうか。それだけで読んだ気になるものです。だけど読まれることなく、カード容量の都合で消去されるのもあるでしょう。それでも本は本です。ただその本と自分の相性が悪かっただけなのです。 以上、新刊案内を中心に述べてきました。私自身は時々古典と取り組むことがあります。その一番の情報源《げん》が図書館職員の皆さんであるのは言うまでもありません。(おわり) 視覚障害者俳句サークル「千秋句会」さんより俳句の投稿いただきました。 ・ 悪戯に すすき手折《たお》るや 野辺《のべ》の道 萩野《はぎの》 けい さん ・ 常になき 長湯《ながゆ》となりぬ 花疲《づか》れ 熊谷《くまがい》 幸二郎《こうじろう》 さん ・ 若芽《わかめ》採《と》る 背《せ》の丸《まる》さに 夕《ゆう》茜《あかね》  宇佐美《うさみ》 咲子《さきこ》 さん 大仙市の熊谷《くまがい》清《せい》悟《ご》さんより俳句の投稿いただきました。 ・背のびして 手に触れてみる 新若葉《しんわかば》 ・葉桜《はざくら》や 杖《つえ》休ませる 風が吹く ・外に出て 青葉の風に 背を押され にかほ市の須田《すだ》昭《あき》雄《お》さんより俳句の投稿いただきました。 ・ 鶯《うぐいす》の声《こえ》 練《ね》りに練《ね》る 山歩《やまある》き 雪形《ゆきがた》の 崩《くず》れて頃《ころ》の 田植《たうえ》かな 「勝見からの川柳三句」佐藤勝見さんより投稿いただきました。 ・知らぬ間《ま》に 不要家族に なりました (注:不要家族の不要は、不必要の不要と書きます) 鎌田《かまだ》 又二《またに》 さん あれっ 扶養家族でなかったっけ?作者は要らない家族になったか。 ・二人なら こうも素敵な 破れ傘《がさ》 池田《いけだ》 郷《ごう》太郎《たろう》 さん 私たちは最愛の仲ですから、豪邸でなくても、素敵な家庭なのです。 ・年収で 決めては困る 僕の価値 小野《おの》 真澄《ますみ》 さん プロ野球選手なんか、高額所得ですが、バクチや麻薬に手を出して。 三種町《みたねちょう》の武田《たけだ》金三郎《 きんざぶろう》さんより投稿いただきました。 「当たり外れのないカボチャを作りたい」 私はカボチャが大好きで、季節を問わず買っては食べております。真冬に出回っているのは、日本の商社が南太平洋の島々に栽培させているものだとか。初夏に出回るのは沖縄あたりで、地元産はお盆頃から出回るのではないでしょうか。晩秋《ばんしゅう》になると皮が白っぽくて大き目のものが出回るようになり、これは冬至《とうじ》ころから正月あたりまで出回るほど貯蔵性が優れています。 このカボチャ類、甘いか甘くないか。見た目でも手に持った重さでもなかなか判断がつかないのです。蔓《つる》が枯れかけているのが本体も成熟しているともいわれるけれど、これとてパーフェクトではないようです。カボチャに限らず、『なりもの』は末成り《うらなり》ほど美味《おい》しくないものです。 当たり外れの無いカボチャを作る事ができないか。こり性《しょう》の私は考えました。それを紹介します。名づけて『ひと株ひと玉仕立て』。これです。 カボチャの苗を植えますと成長につれてあっちこっちと枝分かれをするのですが、これを一本だけ這《は》わせ、ほかは切り取ってしまいます。這《は》わせた蔓《つる》の根元に近いカボチャだけを残し、その先に着いたカボチャは花が咲く前に摘み取ってしまいます。すると一個のカボチャは長く太く伸びた一本の蔓《つる》が作った栄養分を丸ごと蓄えることができ、非常に美味《おい》しいカボチャになる、というわけです。メロンやスイカはこれに近い作り方をしているのですが、これをカボチャにも取り入れてほしいだけの話しではあるのですが。 ラベルに『ひと株ひと玉仕立て』と大きく書いてアピールするなら一個千円でも売れますよきっと。玉も大きく育つし、食べたら『くりカボチャ』そのもの。当たり外れがありません。冬至《とうじ》ころには噂が広がって需要もうなぎのぼりになるはずです。 これを書いているのが六月四日、これからどなたかに試験栽培を委託しようかと考えております。が乗ってくれる人がいるかどうか。これが問題です。うまく事が運んだ暁《あかつき》には『点字図書館便り』を聞いている皆様にご紹介するつもりです。まあ期待しないで待っていてください。 次に、ご利用者様からのご希望によりこのコーナーにて料理レシピ をお届けします。 みなさん、今が旬の春キャベツ、新玉ねぎは召しあがりましたか?今の時季でなければ味わえない簡単レシピをご紹介します。 ○キャベツと手羽先のレモン煮 さわやかなレモンの香りで風味引き立つ一品♪蒸し煮にするだけの簡単レシピ♪レモンの香り、オリーブオイルの風味、バターのコクが合わさった、絶品の風味が味わえます!胃腸にやさしいキャベツに、 ヘルシーフルーツのレモンを加えた、体喜ぶレモン煮です♪ 材料(2人分) 鶏手羽先  4〜6本 キャベツ  4分の1個 レモン  2分の1戸 オリーブオイル  大さじ1 バター  30g パセリ(みじん切り)  大さじ2 塩  適量 こしょう  適量 作り方 @手羽先は皮目(かわめ)の反対側に、骨に沿って切り目を入れる。 Aキャベツは食べやすい大きさにざく切りにする。レモンは5ミリ厚さの輪切りにする。 B鍋にキャベツを敷いて上に手羽先を置き、全体に塩、こしょうをふってレモン、バターを散らし、オリーブオイルをかける。 Cふたをして弱火〜中火にかけ、約20分蒸したらパセリを散らします。 D皿に盛って塩、こしょうを添え、お好みで調味してお召し上がりください。 ポイント 鍋は土鍋でもOK。そのまま食卓に出して取り分けていただくのも楽しいですよ♪手羽先の代わりに鳥ムネ肉、ソーセージ、ベーコンでもおいしく作れます。お好みで、マスタードを添えていただくのもオススメです!また、酸味が苦手な方は、レモンの量を減らしてみてください。 ○まるごと新玉ねぎのピザ風ごまドレサラダ レンジでチン&グリルで超カンタン♪ごまドレッシングの優しい甘さとクリーミーさが新玉ねぎにベストマッチ! 材料(2人分) 新玉ねぎ  中2個 ミニトマト  3個 ブラックオリーブ  5個 ピザ用チーズ  20g 深煎りごまドレッシング  適量 バジルの葉  適量 粗挽き黒胡椒  適量 作り方 @新玉ねぎは芯をえぐり取って横半分に切る。 Aグラタン皿に切り口を上にして並べる。ミニトマトは縦半分にして入れる。 Bラップをして600W(わっと)のレンジで5分30秒加熱。ミニトマトの皮を取り除き、果肉を玉ねぎにのせる。 C横3つくらいにスライスしたブラックオリーブをのせ、チーズと胡椒をかける。 D魚焼きグリルかトースターでチーズが溶けるまで焼く。 焼きあがったら深煎りごまドレッシングをかけ、バジルをトッピングして完成! ポイント 玉ねぎの大きさで、レンジ加熱時間を加減してください。また、レンジで加熱するとき、さらに4等分にすると食べやすいですよ。ミニトマトは一緒にレンジでチンして即席のトマトソースにします。 以上、「cook《くっく》 pad《ぱっど》」掲載記事から抜粋しました。 他に何か、ご希望・ご意見がありましたら、お知らせください。 お待ちしております。