5.おらがた あきてん ○おらがたかしだし  7月といえば、私の中では土用の丑の日と、土崎のお祭りです。 6年前に、当時3歳だった孫を午前中の空《す》いている時間帯に、土崎のお祭りに連れて行きました。その時、孫は金魚すくいに興味を持ち、まだ3歳だから無理ではないかと思いましたが、早い時間帯《じかんたい》だったのでお客さんがいなかったこともあり、お店のかたの許可ももらって納得するまで挑戦させることにしました。 いつの間にか集まった、知らない方々の声援も受けて、(これで私は中止させることができなくなりました。)30分以上かけ1匹ゲット!(お店のお姉さんが見かねて、ちょっと手を貸してくれました。)観衆の方々にはドヤ顔《がお》で答え、さらにおまけの金魚を2匹貰《もら》って、本人は大満足。その金魚は1匹2千円相当になり、高い金魚です。孫が頑張ったことより、高い金魚に涙が出そうになりました。その時の孫の満面《まんめん》の笑顔は、私の宝物です。 金《きん》ちゃん、銀ちゃん、銅ちゃんと名付けられた金魚たち(その年、オリンピックがあったのです。)は、現在銀ちゃんのみが生き残り、いつお迎えが来てもおかしくないような感じでヘロヘロと泳いでいます。子供もつくって、10匹の家族です。   今月は、88歳にして、精力的に執筆されている西村京太郎についてご紹介します。 西村京太郎は、十津川警部シリーズが、当館でも絶大な人気があります。 昨年はもちろん、今年になってからも、新刊を発刊しています。 日本ミステリー界の重鎮である西村京太郎は、同じくその世界で女王とよばれていた故・山村美沙との奇妙な関係がたびたび報じられました。 山村美沙は、夫と子を持つ身ながら、西村と京都に豪邸を共同購入。渡り廊下でつながったその一軒家で、奇妙な共同生活を送っていたということです。美沙が1996年に亡くなった後、西村氏は「女流作家」「華の棺」と美沙との関係をもとにした小説を発表しています。 私がまだ若かりし頃、初めてその報道を知った時、「事実は小説より奇なりだ!」と変に感動したのを覚えています。 この2点は、点字版、デイジー版共にあります。リクエストをお待ちしています。