5.おらがた あきてん ○おらがたかしだし                         貸出 田中 わたしにとって、楽しかったのか、スリルとサスペンスだったのか、怒濤のように過ぎ去ったゴールデンウィークでしたが、皆様どのように過ごされましたか。 先月号で、新年度になったことを話題にしましたが、あっという間に6月になります。 6月は、水無月、水の無い月と漢字で書きます。雨がたくさん降る時期なのに、水の無い月とはなぜ?と思いませんか。そこで、調べてみました。 「水無月」の「無い」は「の」にあたる連帯助詞なので、「水無月」は「水の月」ということになるそうです。田植えが済み、田に水を張る必要があることから、水の月が水無月と呼ばれるようになったそうです。 今月は、お勧めの作家、高田郁《かおる》さんの著書をご紹介します。 高田郁《かおる》さんの歴史小説はとにかく読みやすいです。歴史的な知識が無くてもなんとか読めるし、江戸時代の生きる厳しさを感じながらも、とても優しい気持ちを持つ主人公を描いています。 代表作は、なんといっても「みをつくし料理帖」シリーズ、全10巻です。 大阪に生まれた天涯孤独な少女・澪が、料理の腕一本を頼りに江戸に行き、艱難辛苦を乗り越えながら、やがて一流の女料理人になるまでの波乱万丈の物語。 テレビドラマにもなりました。当館でも貸し出しベスト10に入ります。 主人公・澪の人柄に惹かれます。 今、絶賛貸し出し中の著書は、「あきない世傳《せいでん》 金《きん》と銀」シリーズです。 今のところ、5巻まで出ていますが、まだ完結していません。 主人公・幸《さち》の波乱万丈の物語ですが、私流《わたしりゅう》に言えば、「そうきたか!」「なんですって!」の連続です。艱難辛苦《かんなんしんく》汝《なんじ》を玉《たま》にすとはいうものの、一体幸《さち》にはどこまでの苦難試練が与えられるのか、とても気になります。 以上2作品をご紹介しましたが、点字版《ばん》、デイジー版《ばん》共に貸し出し出来ますのでお問い合わせください。